海外大学・大学院卒業後のキャリア紹介

~ 海外大を目指す人を応援するために ~

マーケティングの仕事に活きているUC Berkeleyで得た視点

こんにちは。

ブログをご覧いただきありがとうございます。

 

今回は、県立高校からアメリカの大学を目指し、カリフォルニア大学バークレー校を卒業。(通称:UCバークレー

帰国後に起業し、マーケティングと新規事業立案の会社を経営する安田耕大さんのインタビュー3回目です。

 

ボリュームのある内容ですので、3回に分けてお届けしています。

1回目は ⇒ こちらです 

2回目は ⇒ こちらです 

 

13.質問7 海外での大学生活は、今の仕事にどのように活かされていますか の中で「自分以外の視点でもモノを見られるようになった」とありますが、具体的なエピソードはございますか

 

自分自身が今やっている仕事、マーケティングなどにおいて例えば、相手の視点からの立場に立ち、この人は何を見てきたのかと考えられるようになりました。

 

僕らの世代は、日本の幸福度が低いといった話を含め、日本に対してどんよりとした報道を聞くことが多かったです。

 

でも、実際に渡米したら「生きることがこんなに大変なのか」と思う機会が多くありました。

 

この地域は危険だからと、歩けない場所もあります。

セブンイレブン低所得者が多く、サービスは横柄です。

銃撃が起きたから近寄らないで、と言われたり。

ところ構わずホームレスが住んでいる所もあります。

 

自習室にいるのに、マリファナの臭いがすることもあり、「当たり前のことが当たり前じゃない」ということをアメリカで学びました。

 

麦わら帽子にスーツはおかしいと思いつつ、麦わら帽子で学内で認知されていることを利用して被って、コミカレの学生会選挙用の写真を撮りました。恥ずかしかったです(笑)

 

これを日本から見たらどういう視点になるだろうか。

 

日本は、幸福度が低いと言われていますが、ある程度スタンダードが整った上で次の幸せを求めている。

今まで当たり前であることを幸せには思っていないのではないか、と気づいたのです。

 

日本には、居酒屋でも安くて美味しいお店がたくさんあります。

終電まで飲んで帰っても大丈夫な安心感があります。

 

例えば、外国人は東京の交通網は全然分かりません。

どこで何をすれば良いか分からない、というのが一緒にいると分かるようになります。

 

同様に、例えば地方から来た方に話すときも、同じ日本人として言葉は通じるけれど、山手線のことは分かりません。

僕は小2で山手線全駅を覚えましたが、その前提知識がない人は、何を考えてどうやって見て行動するのか

考えていくと人間の行動の心理が分かってきて、他人の視点でモノが見られるようになってきます。

 

14.同じく質問7→海外での大学生活は、今の仕事にどのように活かされていますか の中で、答えてくださった他人の境遇などへの想像力・共感力が高まりより他人に優しくなれるようになった気がします」それはどんなときに感じたのでしょうか

 

なぜ優しくなれているかというと、前提条件が違うと思っているからです。

例えば、友人関係や恋愛関係で何かあったとき「普通はこうだよね」と言われます。

例えば「普通こういうとき、返信してくれるよね」などですね。

 

でも、その「普通」は誰が定義したものなのか。

そういうふうに教えられたのは、自分のどの背景からきているものなのか。

 

僕が今している行動や他人がしている行動は、前提条件そのものが合っていないから、それが「おかしい」というのは違うと感じています。

前提条件が異なるので、その人にとっての前提条件は何なのか?を自分は聞いてみます。

受け取っちゃった方が良い。

 

その上で、その人の前提条件の中で、どういう言葉をかけたら動いてくれるのか、それをいかに分かりやすく伝えるかを考えています。

 

 

いかがでしたか?

中高生のお子さんがいらっしゃる方にも、かなり参考になるのではないかと思います。

 

安田社長に「少し宣伝してくださいね!」とリクエストしてみました。

 

「安田耕商事では、ECサイト等のWebマーケティング、新規事業開発の支援を行っています。

コンサルテーションのみならず実稼働も含めた支援もできますので、何か困ったことがありましたらお気軽にご連絡ください。

 
また、川越やその周辺の事業者さんをマーケティング・販売からご支援しようと川越ウィングという企画をやっています。
もし、Webで販売してほしいもの等ございましたらお気軽にお申し付けください。

 

安田耕商事株式会社へのご連絡先はこちらになります。

 

恩師の先生からもメッセージをいただきました。

 

 

【安田耕大さんの後ろ姿】

 

安田さんから学べることは「何それ?」と言われてもめげずに、根気強く取り組むことです。

なぜならば、「何それ?」が15年スパンくらいで「皆がほしがるもの」に化けることもあるからです。

 

わたしは安田さんの母校である県立浦和高校で国際交流の責任者でした。

 

ハーバードから来日する学生との交流参加者募集のチラシを作っても、「何それ?」という反応をする学生が多い中で、『僕、それに参加したいです』と単身名乗り出てくれたことがありました。

 

また、安田さんは生徒会長として、文化祭での「ユーグレナ入りのクッキー」の販売などを提案しました。

「何それ?」という声が多い中、説明を繰り返していた姿を思い出します。

 

安田さんが進路希望にカリフォルニア州立大学と書いた時も同じです。

 

「何それ?」の反応に苦笑いしながら、複数の選択肢から選ぶという『進路面談』のフェアウェイに話を乗せて、まずはNICで勉強する姿を両親に見せようと割り切ったところが安田さんの“すごさ”です。