こんにちは。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、英語教育のプロフェッショナルR.Kさんをご紹介しています。
1回目
2回目
今回は3回目です。
では、続きにいきますね。
5.大学院でのご経験はどのように活かされていますか
今の仕事には、経験のすべてが活かされています。
学んできたことの点と点が線で繋がっているようなイメージですね。
実は、大学院を卒業した後、アメリカの現地ビザがあり1年ほど語学学校で働いています。
ネイティブではないから、英語教育関係では、なかなか望む仕事が見つからなかったですが、探し続けました。
仕事を選ばなければ、もちろんたくさんあります。
友人の中には、どうしてもアメリカに残りたいからどんな仕事でも応募するスタンスの方もいました。
私は、英語教育に関わりたいと思って留学したのに、それ以外の仕事に就くのは違うという考えで何度もトライしました。
採用時には2回面接がありました。
最終的に残ったのは2人。学歴は、マスター・英語教授法を学んでいる条件も同じ。
違うのは、ネイティブの相手とノンネイティブの自分。
そこで私は、大学院で学んだノンネイティブとしての強み・弱みを伝えました。
学習者の気持ちが分かり、生徒の皆さんの伴走者になれること、生徒と同じく私も語学学校からスタートし、大学院卒業、ここで働くことで生徒の皆さんの希望になれること、日本人の勤勉さなどをアピールしました。
結果的に、アメリカの学位を取りたい留学生の気持ちが理解できるノンネイティブの私が採用となりました。
この語学学校は出席管理も厳しく、校内では英語しか話せません。
ここでは、仕事として英語を使うことの重み、働く上で英語の壁を感じたのも事実です。
責任ある立場で、英語を使って仕事をすることの厳しさ・悔しさを感じました。
例えば、学校にIT関係の業者から問い合わせがあったとします。
英語の内容は全部分かるけれど、そもそもITの仕組みが分からない。
(確かに日本でも、IT関係のことを言われると脳がフリーズしたりしますね)
それでも「ネイティブじゃないから、英語が分からない」と言われるのです。
ホストファミリーからの連絡でも、お金が絡むと相手も感情的になります。
「あなたはネイティブじゃないから分からない」と一方的に言われたことがありました。
さすがに堪えていた私の表情を見て、上司が「何があったのか」と聞きました。
事情を話すと、すぐにホストファミリーに電話をかけたのです。
「彼女の英語力には何の問題もない。今後、侮辱するようなことを言ったら、あなたとは契約を解除させてもらう」と話していました。
アカデミックディレクターのポジションにある上司がこう言ってくれたことは忘れません。
今でも心の中で、大切な存在の上司です。
この1年の間に、世界中から来る生徒の方々と出会えたことで、異文化に直接触れられたことは財産だと思っています。
上司も含め、働く仲間、生徒の皆さんにも恵まれました。今でも大切な友だちとして繋がっています。
6.今のお仕事を選んだ理由を教えていただけますか
英語を教える仕事に就きたい。
そう思って先生に戻ってみたときのことを考えると、子どもに英語を教えていたときの担当生徒の数は約100人です。
今は、小学校から大学院まで20,000人以上の生徒の方々と関わることができます。
規模が大きくなるほど、与えるインパクトが大きくなります。
それに比例して、当然、責任も大きくなります。
プレッシャーが大きな分、やりがいも大きいです。
想いを込めたカリキュラムで、想いを共有した講師にトレーニングをして授業を届ける。
英語を学んだ生徒の成長が見られる。
トレーニングを積んだ講師の成長が見られる。
私自身も仕事を通じて、もっと成長したいと思っています。
7.実際に働いてみていかがですか
入社したときに「英語教育に対する想いは誰にも負けません」と言いました。
英語教育に携わっている全員の前で(笑)
改めて考えると驚きですが、その想いは今もまったく変わっていません。
その分、努力もします。
ただ、当時から日本の英語教育は、まだまだだと思うことも多いです。
昔からの考え方が根強く、国内の他大学と比較してどうなのかということが焦点になりがちで、世界が見えていない。
ギャップや葛藤も感じています。そこをどう理解して、変えることができるのか。
ただ、自分の大学には改革が必要だと理解されている方もいます。例えば、大学の学部長クラスの方でも
「今までのやり方で結果が出ていないから、外科手術が必要なんだ」と私たちに任せてくださる。
だからこそどんなに難しくても、通らなくても、情熱を持ち続けています。
何を言われてもめげないくらい、強い意志を持ち続けています。
何か大きなものを変革していくには、絶対に諦めない強い精神力、胆力、情熱が必要なのかもしれません。
しかも、その先にある未来を見据えて、道中を楽しむこと。
そして、もちろん、それは学校関係者も含めた同志の方々や講師含めた仲間と共に実現していきます。
海外で実際に仕事をされたときのエピソードは、真に迫りますね。
そして、英語教育への溢れる情熱…!
いよいよ、次はラストです。
お楽しみに♪