こんにちは。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、日本の大学に在学中、国連機関でのインターンシップなどを経験され、卒業後はイギリスの大学院ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンへ進学。(通称:UCL)
現在は財務系のコンサルティングファームで、M&Aアドバイザリーのお仕事をされているMayuko Oさんのインタビュー2回目です。
1回目はこちらです。
では、続きにいきますね。
4.大学院で学んだことは今のお仕事でどのように活かされていますか
大学院の時に得た「物事を体系的に考える経験」は、現職でも生きていると思います。
現職はコンサルで企業の課題を考えるのが仕事ですが、表面に見えている問題だけでなく、なぜ、なぜと深く考えることが求められるため、大学院で国際開発の課題を経済面・社会面・政策面等から体系的にクリティカルに考える経験はとても生きていると思います。
また、「物事をより柔軟に考える」ロンドンでの経験も現職で生きているかと思います。
ロンドンの大学は、多様性に富んでいて、特定の国の学生に偏っていることもなく、同じコースは40名ほどでしたが、アフリカ、中南米、アメリカ、欧州、アジアと全世界から集まっており、違うバックグラウンド、考え方を持つクラスメイトと一緒のグループになって勉強した経験は、私の視野を広げ、いろんな考え方があるんだと物事を柔軟に考えられるようになるとても貴重な経験になったかと思います。
現職のアドバイザリー業務では、国内外、社内外の色んな人と連携しながらプロジェクトを進める必要があり、いろんな立場・バックグラウンドの人と連携しながら物事を進める大学院での経験は、社会人になった今とても生きていると思います。
5. 今のお仕事を選んだ理由を教えてください
大学院までは、途上国の問題そのものを学ぶ経験をしてきたのですが、問題そのものにアプローチする何らかのスキルがほしいと思い、自分は組織の意思決定に影響を与える「財務」のスキルを身に着けたいと考えたのが、現職を選んだ理由です。
学生の頃は、バングラデシュの農村や娼婦街の女性の問題を見てきたことから、ジェンダーに関心があり、国際機関やNGO等でジェンダーに関する業務の経験をしましたが、バングラデシュの娼婦街や農村でリサーチをしていた時に、途上国当事者の1人1人によって抱えている問題は違い、外部の人がその問題を語ることが、時によっては当事者誰かにとっては望んでいない結果を招くことを知りました。
このことがきっかけで、自分は、誰かの問題を語る立場ではなく、当事者自身が問題にアプローチしたいと考えたときに、それをサポートできるような人になりたいなと考えるようになりました。
また、バングラデシュのローカルNGOで資金調達のお仕事をした時に、サステナブルに活動を続けていくためには、ビジネスの視点が重要だと考えるようになりました。
これらから、大学院卒業後は、民間企業で働きたいと考えるようになり、組織の意思決定に影響する「財務」の知見を身につけられる、現職を選択しました。
6.実際に働いてみていかがですか 。近い将来の希望などどのようにお考えですか
日々楽しみながら仕事をしています。
財務の知見も深めることもでき日々とても充実しています。
また、ロンドンの大学院で色々視野が広がったが故に、今の人生があるので、学生の時に留学を経験しておいて良かったなと思っています。
最近、子育てをしながらコンサル業界で働き続けることについて年下の同僚から相談を受けることが多いので、日本のジェンダーの問題に当事者としてというか、直近では、職場において、子育てをしながらでもキャリアで色々挑戦して良いんだという雰囲気・環境の一助になれれば良いなと思っています。
同時に、現職のプロジェクトベースでも良いですし、駐在なのかプロボノなのか、形態は分かりませんが、またどこかで途上国関連のお仕事も財務の面から携わってみたいなと思っています。
いかがでしたか?
もっといろいろなことを聴いてみたいと思われた方も多いのではないでしょうか?
よろしければ、感想などもお寄せくださいね。